審美歯科で使用される主なセラミックの種類

審美歯科では、主に5種類のセラミックが使用されています。ポーセレン、ジルコニア、イーマックス、メタルボンド、ハイブリッドセラミックです。

• ポーセレンセラミック

  ポーセレンは見た目が良いセラミックなため、見た目を重視したい人にはオススメです。ただ、耐久性が難があり、強い衝撃などで割れる可能性があります。

  素材の特徴	天然歯とほぼ同じような見た目や感触を持つセラミックです。また、口の中で安全に使用でき、体内への影響が少ない素材です。
  メリット	天然歯に近い見た目、体にやさしい
  デメリット	強い衝撃によって割れることがある
  金額	66,000～132,000円(税込)
  見た目	自然な色や質感を実現
  審美性	高い
  耐久性	低い

• ジルコニアセラミック

  ジルコニアはポーセレンと同様に、見た目がいいセラミックになります。さらに、ジルコニアはポーセレンと比べて、耐久性が高いので見た目を気にする方にはオススメです。ただ、金額が高いため、自分のお財布と相談する必要があります。

  素材の特徴	高度な強度と耐久性を持つセラミック素材であり、金属と比べてより自然な見た目を実現します。また、口の中で安全に使用でき、体内への影響が少ない素材です。
  メリット	高い強度と耐久性、自然な見た目、金属アレルギーのリスクがない
  デメリット	加工の難しさ
  金額	130,000～180,000円(税込)
  見た目	透明度が高く、自然な見た目
  審美性	高い
  耐久性	高い

• イーマックスセラミック

  素材の特徴	自然な見た目と透明度が高く、光をよく反射する特性を持ちます。また、加工が比較的容易であり、削り直ししやすい素材です。
  メリット	自然な見た目、金属アレルギーのリスクがない
  デメリット	強い衝撃を受けたときには割れることがある
  金額	40,000～100,000円(税込)
  見た目	透明度が高く、自然な見た目
  審美性	高い
  耐久性	強度にやや劣る

• メタルボンドセラミック

  メタルボンドは耐久性に特化しており、見た目と耐久性のバランスが良いです。耐久性が心配な方にはオススメです。フレームとなる部分が金属なため、金属アレルギーの可能性があります。

  素材の特徴	金属とセラミックの組み合わせであり、金属の強度とセラミックの審美性を兼ね備えています。
  メリット	強度と耐久性が高い、審美性と耐久性のバランスが取れている
  デメリット	金属アレルギーのリスク
  金額	80,000〜150,000円(税込)
  見た目	金属とセラミックのバランスが取れた見た目
  審美性	中
  耐久性	高

• ハイブリッドセラミック

  歯科用プラスチックであるレジンとセラミックを組み合わせた素材で、原材料費が最も安く保険適用となる範囲もあります。費用を抑えたい人にはオススメです。ただ、経年的な摩耗や変色は避けられないため、数年後には見た目が落ちる可能性があります。

  素材の特徴	セラミックとレジンの組み合わせであり、セラミックの審美性とレジンの加工性を兼ね備えています
  メリット	審美性と加工性の両方を兼ね備え、修復範囲が広い
  デメリット	耐久性にやや劣る、審美性が純セラミックに比べると若干劣る
  金額	40,000〜120,000円(税込)
  見た目	元の歯に近く、自然な見た目でが、ジルコニアなど高価な素材と比べると見た目が劣ります
  審美性	高
  耐久性	高