歯が硬くて割れにくい

ジルコニアで歯を矯正するメリットのひとつは、セラミックよりも硬くて割れにくくなる点です。

ジルコニアの元である二酸化ジルコニウムは、セラミックより硬度が3倍近く高い素材となっているため、多少の衝撃では割れません。そのため、就寝時に歯ぎしりや食いしばりの癖がある方におすすめです。

歯の安定性や抵抗力が強い

歯の安定性や抵抗力が強い点もジルコニアのメリットといえます。

二酸化ジルコニウムは、熱や酸性、アルカリ性に対して抵抗力の強い素材です。人間は食事をするとさまざまな口内環境になりますが、ジルコニアの歯はそれに耐えられるようにできています。

そのため、長く使っていても汚れにくく、溶けにくいことが魅力です。虫歯を心配されている方などで、歯の耐久性を求めるのであれば、ジルコニア矯正を検討してもいいでしょう。

セラミックより歯の透明感が少ない

ジルコニアを使用した矯正は、セラミックと比較すると歯の透明感が得られません。

ジルコニアの素材自体も歯と同じような白い色をしていますが、治療後の仕上がりをセラミックと比較すると「はっとする」ような綺麗な見た目にはなりません。見た目を重視するのであればジルコニアよりもセラミックを選択するといいでしょう。

奥歯がすり減る可能性がある

ジルコニアは強度のある材質でできていることから、奥歯の矯正に利用されるケースが多いです。耐久性のある素材ではありますが、本来の人間の骨とは異なり人工物です。そのため、奥歯の強い噛みしめによって、ジルコニアがわずかに傷つく可能性もゼロではありません。

また、ジルコニアは硬い素材のために、噛み合っている天然の歯がすり減ることもあります。ジルコニアはセラミックよりも強い材質を持つがゆえに、噛みしめ合う奥歯同士がすり減るリスクがあるのも知っておきましょう。