歯はいつからできるの？

歯の形成はいつから始まるかご存知ですか？乳歯が表に出始めるのは生後6カ月ごろからですが、乳歯の形成はお母さんのお腹の中にいるときから始まっています。
歯の形成過程にあわせて、歯の特徴や注意点などをみていきます。

• 乳歯が生え揃うまで

  乳歯の歯胚（乳歯の芽）は妊娠7週目ごろからつくられます。
  乳歯の石灰化は妊娠4カ月ごろから始まり、生後6カ月ごろから歯が表に見え始めます。最初に生える歯は下の真ん中の歯（2本）で、その次に生えてくる歯はその両隣の歯や、上の真ん中の歯となります。
  奥歯に向けて徐々に生えていき、乳歯20本がすべて生え揃うのは2歳半から3歳ごろです。
  もちろん、歯の生える時期や順番には個人差がありますから、必ずしもその時期に歯が生えそろっていなくても大丈夫です。しっかりと様子をみてあげてください。
  ただし、あまりにも歯の生える時期が遅くて気になる場合は、歯科医にみてもらうとよいでしょう。

  この後生えてくる永久歯も妊娠4カ月ごろにはすでに作られ始めており、乳歯が歯茎の上に顔を出すころには、永久歯の石灰化が始まっています。永久歯はすでに乳歯の真下で形成されているため、乳歯の虫歯を放置し続けると、永久歯にも影響する可能性があるというわけです。乳歯といえども、虫歯にさせないように丁寧な歯磨きを心がけるようにしましょう。この時期は親が仕上げ磨きをしてあげるのがよいです。
  また定期的に歯科医院を受診することで、虫歯の早期発見につながります。歯の成長状況の確認や、歯磨き指導も行いますので、お母さんにとっては良い事がたくさんあります。

• 永久歯の生え始めから生え揃うまで

  乳歯が生え始めた時期にもよりますが、多くは6歳前後で最初の永久歯が生えてきて、小学校を卒業するころには乳歯がすべて永久歯に生え変わります。 この過程も個人差がありますので、乳歯がなかなか抜けないとか、永久歯がなかなか生えてこないなど心配なことがありましたら、歯科医院にご相談下さい。

• 永久歯が生え揃ったら

  中学生、高校生になると永久歯が生え揃い、安定していきます。
  特に思春期は、心も体も急成長期で生活も不安定になりがちです。ホルモンの変化や生活環境から歯肉炎や虫歯になりやすい傾向があります。
  生え始めの永久歯は軟らかく虫歯になりやすいため、注意が必要です。歯と歯の間や凸凹した奥歯の表面は、虫歯になりやすい場所です。フロスや糸ようじなどを使って汚れをとり除き、丁寧に歯磨きをしていきましょう。

• 永久歯が抜け始めるとき

  40歳以降、つまり壮年期になると、歯を失う率が高くなります。
  虫歯と歯周病が原因の場合がほとんどです。治療して被せ物をした歯が再び虫歯になったり、歯の根元周辺が病気になったり、いろんなトラブルが出てきやすい時期です。 歯科医院を受診せず虫歯を放置してしまったために歯のダメージが大きい方も多く見られます。早期発見が歯のダメージを少なくします。気になることがあるなら早めに受診しましょう。
  毎日しっかり歯磨きをしていても、自分では取れない汚れがありますので、定期的に歯科医院で診てもらうことをおすすめします。